世間的な流行の事ではなく、あくまでも自分の中での話。
中型二輪免許を取得し、初めて買ったバイク、SR400に乗っていた頃。
ただ走ってるだけで楽しかったあの頃が、自分にとっての最初のバイクブーム。
もう約25年も前の事。
次が30代の、仲間とのキャンプツーリングに興じ、連休ともなればよく遠出をしていたあの頃が、第二のブーム。
もちろん、ソロでもよく走った。
そして50手前となった今、なにやらまた改めてバイクが楽しくなってきている。
せっかくの400Xを、キャンプツーリングにも遠出にも使うことなく、近場の日帰りのみで走らせているが、今はそれで十分に楽しい。
しかも、峠やワインディングよりも、3桁県道や名前のない道、グーグルマップでストリートビューが使えないような道を好んで選んで走っている。
なぜ今こんな道に惹かれるのかは、自分でもサッパリ分からない。
ただ暇さえあれば地図をみて、そんな道ばかりを探している。
この手の道を走っていて、急に視界が開ける事がある。
そこに、例えばアルプスや富士山が見えるわけでもなく、決して名所でも何でもない。
だが、そういう風景に出くわすと思わずバイクを止め、しばしボケ~っと眺めて佇むときがある。
持参したコーヒーを飲みながら。
バイクに対し、今までとはやや違った楽しみ方を覚えはじめたのか?
いや「老い」が、遠くに行くことや、キャンプ用品を積んで走ることを拒んでいるだけなのか?(笑)
いずれにしても、今またバイクが楽しい事だけは間違いない。