1月20日の朝。
いつもの様に400Xで出勤しようとエンジンをかけると、セルは回れど始動しない。
え?あれ?
前日にフォグランプを付けようとバッテリー付近を触り、しかし結局その日は付けるに至らず元に戻し、エンジンがかかるのを確認してから作業を終えた、はずなんだが…。
とにかく出勤しなきゃいけないので、その日からは自転車通勤。
そして帰宅後、改めてエンジンをかけてみるも、やはり始動する事はなかった。
1月26日。
何とか自分で原因を見つけ直せないものか?と、また朝から駐車場でゴソゴソ。
バッテリーをチェックし、念のため充電し直したり。
ヒューズBOX内のヒューズを全部確認してみたり。
プラズマV+が原因か?と外してみたり。
motoDXがもう寿命か?と、ノーマルプラグに戻してみたり。
そもそもプラグがちゃんと点火してるかチェックしてみたり。
エアクリBOXも外してみたり…。
しかし、まるで分からないし、直る気配も全くない。
「ダメだこりゃ」と諦め、その日の夕方ドリームに電話。
状況を説明し、取りに来てもらう事になる。
しかし、自宅から購入店までが約70kmもあるんで、「有料だとしたら一体いくらかかるんだ⁉」とビビっていたが、幸い400X購入時に「ホンダドリーム オーナーズカード」というものに加入していたらしく、200kmまでロードサービスが無料との事。
ただ、その日はもう時間的に取りに来れないし、本人(又は代理人)の立ち会いがないと引き取れないというので、次の休日に予約。
そして2月1日。
運ばれていく、我が400X。
その夕方、ドリームから「車両、到着しました」との確認電話が入り、そして「原因の特定と修理に、ちょっとお時間いただくことになりそうです…」との報告も受ける。
どうやら私の単純なミスによるモノとは違い、なにやら大ゴト?らしい。
2月7日、夕方。
ドリームから「原因が分かりました」との電話が入る。
その店員曰く、「シリンダーヘッド内のカーボン蓄積による圧縮漏れ」との事。
まだ乗り始めて1年未満の、走行距離も1万キロにも満たないインジェクション車のエンジンで、なぜそれほどのカーボンが蓄積するのか?
「おそらく…」という前置きをした上で、「短距離の通勤利用とその際の暖気不足によるもの」という説明。
特に、この冬場の。
要は、冬場は始動時に燃調が濃くなるのに、不十分な暖気で走り出し、エンジンが温まる前に職場に到着エンジン停止、この毎日の繰り返しの結果、だと言う。
いやまぁ…、その説明で分からんでもないが、たかだかこの冬1シーズンで、エンジンをかからなくするほどのカーボンが溜まりますかね?
キャブ車じゃなく、インジェクション車で。
しかし実際に、カーボンのクズがバルブに噛んで閉じきらず隙間ができ、圧縮が漏れ、エンジンがかからないという状況を生み出していた事は間違いない様で。
そしてこの症状、メーカーであるホンダも気になったらしく、「そのシリンダーヘッド一式、回収します」となり、よって私の400Xには、新品のシリンダーヘッドが組まれる事となる。
もちろん、メーカー保証で(^^)
翌8日。
修理と、ついでに頼んだ12か月点検も完了との連絡が入る。
翌9日。
故障車のレッカーこそ無料だったが、いざ修理完了後のバイクは運んで来てはくれないし、また私を迎えに来てもくれない。
なので、JTC製COURSEバッグにグローブ、ウインタージャケット、ハンドルカバー、電熱ベスト、タンクバッグ等を詰め込み、バスと電車を乗り継いで、隣県のドリームへと向かう。
所要時間約2時間半、運賃1700円の旅路。
レッカーする際にドライバーのお兄さんから、「ヘルメットとか一緒にお店に運んでおきますよ」と言ってもらえたので、その分は荷物が減り助かった。
店に到着後、原因や修理に関する丁寧な説明を受ける。
また、今後こうならない対策として、冬場はしっかり5分間くらいの暖気と、走り始めはなるべくシフトアップを抑えてエンジンの高回転を保ち、積極的にエンジンを温める運転をするよう勧められた。
まぁ、あまり通勤には使わないのが、一番ベストなんだろうけど(笑)
それから、外したシリンダーヘッドも見せていただいた。
写真撮影まではOKが出たが、「ネット等への投稿はご遠慮ください」との事だったので、公開は致しませんのであしからず。<(_ _)>
メーカー保証の修理なので、諸々の費用は全額タダかと思いきや、なぜかオイル代のみは自己負担?ということで、1721円のお支払い。
ん?
純正G1オイルとは言え、2.5Lが1721円とは安いな。
まだ半額クーポンでもあったかな?
また、先日タイミングよく?この状況下にて、オーナーズカードの有効期限と有料更新の案内ハガキが来ていた。
今回の件がなければ当然無視するところだが、今後の事も考え念のために更新しておいた。
税込み3850円也。
お店の方々に「お世話になりました」と挨拶をし、注意されて早々、そこそこの暖気で店を後にし走り出す。
つい、いつものクセで…(笑)
帰路は、せっかくなのでツーリングがてら山の方へと向かいたいところだったが、お店で「今朝こちらの方では雪がチラつきまして…」「山の方は危ないかも」などと聞かされていたので、大人しくR23で帰宅する事に。
修理したその帰りに、雪でコケてちゃ話にならない。
さて、およそ3週間ぶりに駆る我が400X。
気分良~く走っていたが、道中ふとある事に気が付く。
「そーいえば今これ、プラズマV+もmotoDXもない、どノーマル状態なんだよなぁ…」
なんというか、何の違いも感じない。
まぁ付けた時も微妙な変化というか、「良くなった気がする」くらいのモノだったし、街中の走行でそんなに体感するものでもなかったが…。
これ付け直す必要があるだろうか?と、ちょっと思えてきたり。
motoDXはプラグ交換の頻度を減らす為にも「あり」だが、プラズマV+は…、どうしたものかな?
今までカーボンのせいでややパワーダウンした状態でのプラズマV+だったので、どノーマルだけどヘッド一式新品状態との違いが感じられない、のかも?(笑)
まぁ、もう一度くらいは付けて試してみるかな?
どうせプラグ交換するなら、そのついでにやれば大した手間でもなし。
最後に。
店員曰く、400Xを試しに調べてみたところ、この時期は始動からの数分間、燃調の濃い状態が続くんだとか。
それから通常の燃調に戻るのだが、それもいきなりではなく、やはり数分間かけてジワジワ戻していくらしい。
この「数分間」とは、その時の気温等で変化すると思われるが、トータルすれば約7~8分くらいにはなるのかな?
なので、もしここをご覧の方で、私と同様な扱い方をされている方は、くれぐれもお気を付けください。
いや、そんな人いないか(笑)
ちなみに。
私の場合は、通勤片道約4km、所要時間約10分程度で、おそらくそのほとんどを燃調が濃い状態で走行していたのではないか?という事で…。
長々グダグダと書いてきたが、とどのつまり、今回の一件は「私の使い方が悪い」の一言に尽きるって話の様で… <(_ _)>