水温計、再び。

以前、冬場の暖気の目安にと、水温計を付けようと考えた。

そして、簡単ですぐに付けられそうな水温計付きのラジエターキャップを購入。

ノーマルキャップと付け替えて使用してみた。

が、しかし。

どうやら、ラジエターキャップとして正常に機能してない様子(笑)

結局、ノーマルキャップに戻すハメになった。

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「まぁいっか…」と思いつつも、どーにも気になる水温計。

「いや、やっぱり付けよう」と、改めて物色。

今度はちゃんとした?後付けの水温計を探してみた。

 

この、後付け水温計。

キャブ車の頃の水冷式であれば、エンジンに刺さる純正の水温センサーと、後付け品に付属する水温センサーを差し替えればOKだったワケだが、今日日のインジェクション車ではそう簡単にはいかない様で。

なんせ今どきの純正センサーは、単なる水温表示だけでなく、燃料噴射の制御にもかかわってくるものだから、「外しちゃいけません」とのこと。

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なので、ラジエターホースを切り、間にアダプターをかませ、そこに水温センサーを刺して計測する、というカタチをとる事となる。

そのラジエターホースを切る位置も「どこでもOK」なわけなく、アッパーホースの、エンジンからなるべく近い所と限られる。

そりゃそうだ、ロアホースの、ラジエターで冷えた後の水温を測っても意味がない。

というわけで、400Xでその適当な位置が…、この辺りか?

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そして、購入した水温計は、KOSOのデジタル水温計

 本当は「デイトナのがいいなー」と思ったんだが、高いうえにアダプターは別途購入しなければならないので、やめた。

その点、KOSOのは安くて全部そろってる。

もう既に水温計付きキャップで失敗しているので、なるべく安く上げたいところだし(笑)

 

さて商品が届いて、取付作業。

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まぁこんな感じ?

で、ちょっと通勤で使ってみると…、異臭がする。

かつてF650GSでも嗅いだことのある、冷却水がエンジンに垂れ蒸発する時の、あの独特な臭い。

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確認すると、やはり漏れてる。

原因として怪しいのは、水温センサーをアダプターに締め込むときに使ったシールテープ。

「KOSOのは全部そろってる」と前述したが、実際には唯一、必要なのに付属してないモノがあった。

それが、水温センサーのネジ部のシール剤。

デイトナなどはセンサーにシールが巻き済みで付属しているようだが、KOSOのは巻いてないし、付属もしてない。

なので、家にあったシールテープを自分で巻いて締めたんだが…。

巻き方が悪かったのか?

それと、あのなんだかちょっと頼りない、付属のホースバンドも怪しい。

そこで。

シールテープをやめ、キタコの液状ガスケットを購入し塗布。

ホースバンドも、近所のホームセンターで買い直した。

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さっそくバンドを交換しようと前のを緩めようとすると…、既に少し緩んでいる。

やっぱりかぁ。

なんかヤワっちぃバンドだと思っていたが…。

バンドを入れ替え、水温センサーを外し、シールテープを除去。

そして液状ガスケットに塗り直しアダプターに締め込んだところで、悲劇が襲う。

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お、折れた…。

どこかで誰かの口コミで、「センサー締め過ぎで折れた」というのを見た覚えがあったが、まさか自分もやるとは (_ _ ;

冷却水が漏れたがゆえのやり直し作業だから、チカラが入ったか?

しかし、心配ご無用。

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もう一本ある(笑)

実は水温計の取り付け後、最初のうちは問題なく温度を表示していたが、次第に走行中に急に温度の数字が下がったり、また元に戻ったり、表示されなくなったりする現象が度々出てきて。

アマゾンを通して販売元にクレームを付けると、「新しいセンサーラインを送ります」との返事。

センサーライン?

てっきり、本体とセンサーをつなぐ延長コードの事だと思っていたんだが。

もうそんな事などすっかり忘れて、「センサー単品で売ってないか?」と物色しているところへ、荷物が届く。

「あ、そー言えば…」と思い出しながら開けてみると、なんとそこには水温センサーが!

今まさに「買い直さなきゃ」「また水温計で痛い出費だ」と思っていたところへ、なんという幸運(笑)

これで本当にその温度表示のバラツキも直れば、もう言うことなし。

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再送品のセンサーに液状ガスケットを塗り、アダプターに締め込む。

今度はセンサーの締め過ぎに注意し、そしてバンドはガッチガチに締め込む。

更に本体を、電圧電流計の反対側に移動。

この水温計、デジタル表示の明るさが一つの売りの様だが、文字がデカく明るすぎて、電圧電流計の表示が見えづらく感じられたので、移設することにした。

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で、しばし通勤に使用し、先日は200km程度のツーリングもしてきたが、泥跳ねによる汚れはあるものの、冷却水漏れの痕跡はなく、また温度表示の異常もない。

よし、今度こそ大丈夫!…と願いたい(笑)

 

一つ不安があるとすれば、この作業の際、本当であれば一旦冷却水を全部抜いてから行い、終了後また入れ直すのが望ましいと思われるが、面倒なのでそのまま行った。

当然ホースを切った際には冷却水はこぼれ、作業終了後、リザーブタンクを確認しながら減った分を足してはおいたが。

この手抜きが、後々問題にならないようにと祈りつつ。

そもそも、F650GSでも冷却水ではいろいろあったんで、本当はこの辺りはあまり触りたくなかったんだが。

400Xにおいても、一時期あった冷却水減りもすっかり落ち着き安定していたのだから、尚更「触りたくない、触るべきじゃない」という思いもあったのに…。

 

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ちなみに。

実際この水温計が、暖気の目安として役立っているのか否か?

これが一番肝心なところではあるが…、どうだろう?(笑)

どこかに「走行開始に十分な冷却水の温度」でも公開されてれば参考にできるんだが、ない。

一応、今年1月末に故障し修理してもらった際には、暖気の目安として「マフラーからの水蒸気が見えなくなるくらいまで」とのアドバイスをもらっている。

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そこで観察してみると、キーON時に水温が10℃以上あると、始動時に水蒸気が出ても、水温20~25℃あたりになると消える様子。

そして、キーON時の水温10℃以下の場合は、水温が30℃前後にならないと水蒸気は消えない。

また、キーON時に水温15℃くらいあれば水蒸気はほぼ出ない、といった具合。

まぁまだ1か月程度この様子を見ただけだが、ただボケ~っと水蒸気が見えなくなるのを待つよりかは、水温を確認しながら「もう少し時間かかりそう」とか分かった方が、いくらかいい気もする。

とまぁ、せっかく付けてみたものの、結局はせいぜいその程度の有益性だろうか?

要は「何℃だから出発していい」というワケではなく、水温で水蒸気が収まるのをだいたい予測して待ってるに過ぎないのだから。

わざわざ苦労して付けるほどではなかったかも?(笑)