デンソーイリジウムプラグはロングライフが売りで、「2万キロくらい交換無用」と信じていたわけだが。
しかし先日も触れたように、どうやらそれは車に関してであり、バイクの場合は3000~5000キロという、標準プラグと変わらない交換サイクルがメーカーから推奨されていると、最近になって初めて知る。
かれこれ20年近く、我がバイクにおいてはデンソー製のイリジウムプラグを好んで使ってきて、「いやいや、実際に問題なく2万キロくらい使ってこれましたよ」と思うのだが。
しかし、使えたんじゃなくて、使っちゃってただけなのか?
本当は、次回オイル交換の時にでも改めてプラグチェックをするつもりでいたが、何やらちょっと気になって。
5月13日、早速、今使用中のプラグを見てみる事にした。
相変わらず白っぽい焼け具合は置いといて、焼き色以外、素人が何を見ていいものやら…。
そーいえば昔、まだSRに乗ってる頃。
たまにプラグを外して真鍮ブラシで電極等を掃除。
プラグギャップを計り、狂っていたら基準値に修正したことがあったが…。
そうだ、とりあえずプラグギャップの確認を。
メーカーによると、型式IU24Dのギャップの基準値は0.9mmとのこと。
約14500キロ使用中の我がプラグのギャップを計ってみると…、まぁだいたい2本ともそのくらいな感じ。
「ほら狂ってないし、まだ使えるんじゃないの?」という安易な素人。
いや、そもそもイリジウムのギャップって狂うことあるのか?
そう思いながら素人は、よせばいいのに更にここに手を加えようとする。
ギャップ調整。
「イリジウムプラグは電極が細いのでギャップ調整はしないで下さい」というメーカーの注釈を、「電極さえ折らなければお好きにどうぞ」と理解。
さて、ではこのギャップ調整とは。
これも最近チラっと調べて初めて知ったんだが、狂っていたら基準値に直すというだけでなく、あえてやや広めにしたり、狭くしたりとあるようで。
そのにわかに得た浅~い知識によれば、それが勘違いでなければ、少しギャップを広くすることで火花を大きくし、より安定した着火と燃焼を得られる、とかなんとか。
ただギャップを広げればそれに伴い、当然より強い着火エネルギーも求められるんだとか。
それに関しては、既にプラズマVプラスで昇圧済みなんで問題ナシ、と都合よく解釈。
では未知の領域、プラグのギャップ調整、+0.1~0.2㎜を試す。
ラジオペンチで電極をクイっとやって、ギャップ約1.1㎜くらいのを2本。
プラグをエンジンに戻し、始動。
エンジンは問題なくかかったが、何か変わったかは不明。
さて、もういっちょ。
以前アルミテープチューニングを調べた際に出てきた、除電ボルトや放電ナット。
この放電ナットに興味を持ち、かと言って買うまでではないんで、「放電ナット DIY」で検索。
そのやり方をマネて、自分でも作ってみる事に。
TPMS用のセンサー内蔵バルブキャップには、その緩止めナットが付属してる。
そこに歯付ワッシャーをハンダ付けし、自作のエセ放電ナットを作製。
これも当然、付けただけでは効果は分からないので試運転したいところだが、この日はもう夕方なので翌日へ持ち越し。
そして翌14日。
試運転がてらいつもの庭田公園へ。
その感想は…。
ちょっと寒いな。
カッパは着てたが、グローブとシューズがビッチョビチョになったので、山頂でUターンして帰宅。
で、肝心のギャップ調整とエセ除電ボルトの効果は…、ちょっと分かりづらかった。
が、翌日からの日々の通勤にて改めて感じたのが、ギャップ調整後、アイドリングにおいて鼓動感がやや増しているような印象を受けた。
そしていざ走りだし、エンジンの回転数が増す程、鼓動感よりも回転の滑らかさが増してる印象を受けた。
またエセ放電ナットによるグリップ感の変化は…、そうだなぁ…。
言われてみればビミョーに良くなった気がしなくもない、てとこだろうか?(笑)
そして、28日の日曜日。
野暮用にて隣県の某ホンダ店へ、その帰り道。
林道御池線~鞍掛峠~庭田公園経由で帰宅したんだが。
なにやら、いつもよりライン取りのしやすさの様なものを、ちょっと実感。
更に6月10日、今一度ギャップ調整とエセ放電ナットの効果を確認すべく、R473~三河湖~加茂広域農道へ。
しかし、R473や広域農道は走れたものの、三河湖は一部通行止め。
湖北側のルートは途中までで、ダムを渡った南側のルートは入る事さえ無理な様子。
↑この三河湖のアピール?の良し悪しはともかく、さて、各々の小細工の効果は…。
もう既にこの変化にも慣れて当たり前になってしまったのか、そもそも何も変化などしていなかったのか?
正直、特別何かを体感する事無く、いつも通りの走りの印象。
まぁいずれにしても、GWに体感した整備直後の「気持ち良さ」に比べれば、この手の小細工のもたらす変化など微々たるものなのか?
とは言え、その整備直後の「気持ち良さ」も、乗っていればすぐに慣れて当たり前となり、また気付かぬうちに徐々に悪化してくんだが。
というか、そんなに変化をハッキリ感じるほど、しばらく乗りっ放しの無整備状態だったということか?
更に付け加えれば、「小細工のもたらす効果など微々たるもの」と今言っておきながら、また何か面白そうなものを見つければ、それが自力で出来そうなものならば、また性懲りもなく試してみたりするんだろうが(笑)
ところで。
私はかつて「プラグギャップ」とその名称を覚えた記憶があるのだが、今は「火花ギャップ」というのが主流らしい。
いや主流じゃなくそれが正しい名称で、そもそも「プラグギャップ」なんて言い方は私の勘違いだったのだろうか…?